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『5S活動』

近年、トヨタ(TOYOTA)が世界的企業に成長したのには理由があります。
それは業務方法に、業務改善(改善・カイゼン・KAIZEN)活動を主としたトヨタ生産方式、
通称TPS(Toyota Production System)という手法を取り入れているからです。
TPSとは、かんばん方式(生産管理方法)、自働化(異常が発生したらラインや工程が止まる方式〈マシーンに人の知恵を融合させる〉)、ジャストインタイム(必要な物を必要な時に必要な量だけつくる方式)の3本柱からなり、これらの基本概念には、ムリ・ムダの徹底排除という根本的な思想があります。
しかし、これらを我々中小零細企業が全てをまねすることができませんが、しかしまねできることも含まれており、トヨタ基本概念の基本中の基本の活動を皆様に紹介しましょう。
それは『5S活動』です。
『5S』とは、整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)の5項目の頭文字を表します。だから何?と思うかもしれませんが、この『5S』が欠如していると、様々な問題を引き起こすことになりかねません。皆様だって、汚い職場よりは、きれいな職場の方が気持ちいいし、仕事だってはかどるはずです。
例えば、『5S』が欠如していると、通路を歩けば物にぶつかる、必要な書類がすぐに見つからない、必要な道具類がすぐに見つからず離れた場所に置いてある、といった調子では、仕事はタイムロスし効率が悪くはかどりません。
そこで『5S』の一つ一つの意味を説明しましょう。
『整理』…必要な物と不要な物を区別し、不要な物を置かないこと。
『整頓』…必要な物がすぐに用意できる状態にし、探すムダを省くこと。
『清掃』…ゴミ無し、ヨゴレ無しの状態にし、職場も設備も道具もピカピカにすること。
『清潔』…整理・整頓・清掃を徹底し、実行することで清潔な職場環境を保つこと。
『躾(しつけ)』…決められたことをその通りに正しく実行し習慣づけ、実行すること。
皆様の職場でも実践してみて下さい。三日坊主で終わっては意味がなく、常に『5S』を推進して日々の日常的な当たり前の活動にすることによって意味と効果がでてくるのです。
その効果はまず、Sales(販売力の強化)きれいな工場や事務所は、それだけで売りものになります。Saving(節約)道具や消耗品、時間が節約でき、設備の耐久年数も延び、コストダウンが可能になります。Safety(安全)広く、明るい、見通しの良い安全な職場になります。Standardization(標準化)職場の全員が決められたことを正しく実行し、品質、コストは安定し、不良率0を目指す。Satisfaction(生き生きした職場づくり)明るいみんなでやれば何でもできるという生き生きした職場づくりができます。
『5S』は単に掃除等を徹底することではなく、現代優良企業の条件に挙げられる「当たり前のことを当たり前に普通にできる職場づくり」ということを、簡単なようでかなり難しいものだけれども、この『5S活動』を通して最終的に目標にするのです。
“さあ今から実践してみよう、あなたの職場も『5S活動』を!”
きっと何かが見つかり見えてきます…
by super-441 | 2008-11-04 14:18